「不眠に効く」アロマを買ったけど、匂いが嫌で寝られない?!
- アロマサロンSHIMMER(シマー)
- 2022年3月2日
- 読了時間: 2分
「精油の効能」VS「好みじゃない」

お客様からわりとよく伺うお話があって。
「不眠に効く、ここちよい眠りを誘うという触れ込みのブレンドオイル(多分精油のこと)やロールオンアロマ(塗るオイル)を買って、寝る前に使ってるんだけど、正直香りが苦手でなかなか寝られないのよね。。」
そうなんです、これもあるあるなんです。
ネーミング=効能?とも違うし、香りが自分の好みとは限らない

アロマを売る側は、アロマのことがよくわからないお客様が、買うときに選びやすいように精油の特徴をいろんな言葉で説明します。
複数の精油をあらかじめブレンドしているオイルは、メーカーが目的ごとの「効能」だと考えることをもとにネーミングして、お客様にわかりやすいようにアピールしています。
ですが、「匂いは気に入らないけど寝られるんだったら」と買ったそのオイル
きっと全然寝られません。むしろイライラして目が冴えてしまうと思います。
「気に入らない香り」と感じる脳の仕組み=扁桃体

香りの成分は、鼻から入って電気信号となり、嗅神経(きゅうしんけい)を通じて、脳の「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」に伝えられます。
この大脳辺縁系の中には「扁桃体(へんとうたい)」という
器官があります。
扁桃体は、「快・不快」「好き・嫌い」などの本能的な感情をつかさどります。
自分にとって不快な香りを嗅ぐと、嗅いだ瞬間「くさいっ!!」「嫌だ!!」となり
素敵な香りと認識するとすぐに「いい香り」「癒される」「気分がすっきりする!」となります。
なので、どんなにメーカーが「すぐ寝られます」「不眠解消」とうたっていたところで、自分の脳の扁桃体が「これは嫌。。」「好みじゃないからくつろげない」と不快な刺激として認識すると、交感神経がビンビンに優位になって、寝られるわけがないのです。
寝られる香りは「好きな香り」

結局のところ、寝られる香りは「自分が好きな香り」なのです。
「あ、いい香り〜」となると、途端に鼻から入った香り成分が、視床下部という自律神経の中枢に作用して、リラックス・休息モードの副交感神経を優位にしてくれます。
そうしたら、体が自然におやすみモードに入れるのです。
好きな香りを睡眠儀式に
ブレンドオイルでなくても、もちろん単香でもいいのです。
そして香りの好みは、体調などでよく変わりますから、同じ精油でなくてもいいのです。
今のあなたが好きだと思う精油の香りをみつけて、ディフューザーや、ティッシュに垂らして枕元に燻らせて。
それが一番の、今のあなたの「眠れる香り」です。
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