更年期の基礎知識
正しく知ることから始めましょう
更年期・更年期障害とは

更年期って、いつからいつまで?
閉経前5年間と、後ろ5年の約10年です。更年期というと「閉経したのね」という人もいますが、実は閉経前から始まっています。

こんなお悩みはありませんか?
✔月経周期の変化
生理周期が不規則に。これって更年期?
生理の出血量が減ってきた
たまに来る生理の出血が大量
✔のぼせ・発汗・動悸
体がほてる、熱がこもっている
涼しい場所で自分だけ汗が止まらない
衣服の調節で汗がひかない
急に心臓がドキドキする
✔疲れやすい
朝からぐったり、体がつねに重い
頑張りがきかない、すぐ横になりたい
寝ても疲れがぬけない
めまい・耳鳴り・頭痛がつらい
✔体の痛み
肩こりがひどくなってきた
腰痛、背中の痛みがつらい
体が常にコリでガチガチ
手首・指の痛みが気になる
✔気分の浮き沈み
何もやる気が起きない・集中力低下
理由なく落ち込む、悲しくなる
突発的な怒りが出てしまう
イライラが激しい
更年期がなかなか受け入れられない
✔お肌の変化
顔の輪郭がぼやけてきた
たるみやほうれい線、しわがが気になる
ハリがなくなった
毛穴が目立つようになってきた
プレ更年期って?

プレ更年期って、いつから?
更年期の前段階で女性ホルモンが減少し始める時期(30代後半〜40代前半)が「プレ更年期」です。20〜30代前半でピークだった女性ホルモンが30代後半から40代になると急激に分泌量が減ってきますが、それにともなって、少しずつ不調を感じやすくなる時期です。
不調を感じたらどうすればいいの?

まずは婦人科を受診
職場では責任が増し、家庭では家事や子育て、さらには親の介護が始まる人が増える時期で、自分のことは後回しにしがち。ですが自分自身が健康でなければ仕事も人生もうまくいきません。少しでも不調を感じたら、つらいまま我慢せずにまず婦人科に受診してみましょう。更年期は婦人科疾患も増える時期、定期的な健診が大切です。血液検査でホルモン量をチェックできたり、ホルモン補充療法や漢方など、いろいろな治療を提案してもらえます。
更年期の不調と似ている病気

メニエール病
更年期に起こりがちなめまいですが、メニエール病のことも。回転性のめまいとともに、難聴、耳鳴り、耳が詰まる感じを伴う発作が繰り返されます。
更年期以降に気をつけたい病気

卵巣がん
卵巣にできる悪性腫瘍。女性が生涯に生む子どもの数の減少で排卵回数が増えたことや、、子宮内膜症の増加との関係性も。初期は自覚症状がほとんどないため、定期的な婦人科健診(超音波検査)でチェックすることがよいでしょう。