アロマはなぜ更年期ケアに向いているの?
アロマと聞いた時に浮かぶイメージ
何だかふわっとしている方がほとんどだと思います。
おしゃれな感じ
ご褒美サロンな感じ
スピリチュアルな感じ
気分がちょっと上がる感じ
はい、そんな感じですよね。
私もセラピストになるなんて考えもしなかった頃は
アロマに関して、フワフワしたイメージしかありませんでした😂
アロマテラピーは「ホリスティック」な自然療法

アロマテラピーは、植物からの恵みである精油を用いる自然療法なのですが
クライアントを、症状や不調の体の部分だけでみるのではなく
その方の背景や生活習慣もふくめて
「ホリスティック」にとらえて手当をしていくのが特徴です。
ホリスティックってどういうことか?
と言うと
ひと言では説明が難しいのですが
心・体・その人のおかれた環境をありのままとらえる
欠如や限界もそのまま尊重して、その人らしさを取り戻すお手伝いをする
簡単にいうと、そんな感じです。
さて、ホリスティックな視点が、どうして更年期ケアに向いているのでしょうか。
更年期症状は3つの大きな要因が関係する

更年期の症状の重い・軽いは、三つの要因で変わってきます。
①身体的要因
(女性ホルモン感受性、体の強さや免疫力など)
②精神的要因
(性格、気質、物事のとらえかたなど)
③その方の置かれている社会的環境
(仕事、家庭、介護など)
この3つが重なったところから不調が出てくるのです。
ですから、一人のお客様が
肩がこる
体が痛い
頭痛がする
めまいがする
とにかく疲れる
落ち込む
という、複数の訴えがあったときに
これらはみな、体・心・環境の不協和音だ
アロマセラピストはそうとらえます。
そして、支離滅裂と思われる様々な不調のもとを、いろんな側面からたどっていくのです。
体の不調だけではなく、心や環境だけでもなく、全部がつながっている
そのようなホリスティックな捉え方が、更年期不調では欠かせないのです。
アロマが更年期ケアに向いているのは、とても自然なことですね。
アロマセラピストが行うトリートメントの実際
アロマテラピーのトリートメントの特徴の一部をあげるとすると
🌿さまざまな効能成分をもつ精油を組み合わせて最大の効果をひきだし、かつ心地よい香りになるように精油をブレンドし、その時のクライアントの心身にフィットするオリジナルオイルを作る
🌿そのオリジナルブレンドオイルを、たくさんの栄養をもつ植物油で希釈し全身トリートメントすることで、毛細血管を通じてお体の隅々まで精油の効能を届ける
🌿オイルマッサージで繊細にダイナミックにお体をつつむことで、コラーゲンを失い痛めやすくなった筋肉・関節に負担なくアプローチする
🌿タッチングで、神経伝達物質のセロトニンの分泌が促されると、不安・不眠・イライラ・焦燥感・落ち込みなどを緩和する
🌿鼻から香りが電気信号となって脳に伝わり、自律神経やホルモンバランスの司令塔にダイレクトに届いて調整する
🌿体の症状だけでなく、自律神経失調からくる気分や心の不調にも、その方のさまざまな背景を考慮して寄り添う
アロマトリートメントのイメージが、なんとなく伝わりましたでしょうか。
アロマケアは続けていくことで心身を整える

アロマセラピストが、東洋医学にも通じている人が多いのは
クライアントを包括的に診るというところが共通しているからでしょう。
アロマトリートメントは、ある程度即効性もありますが
漢方薬やヨガのように、続けていくことで根本的に心身の体調を整えていく療法です。
そして、精油を用いて手軽にホームケアすることもできます。
精油の取り扱いは少しだけ注意が必要ですが
信頼できるアロマセラピストから教えてもらえば
更年期を楽にすごすための養生法のひとつに必ずなるでしょう
今日はちょっと長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。