え、私が加齢臭?!【更年期の体臭トラブル】

閉経の前後から、 なんとなく自分の匂いが変わってきた。。更年期はそう感じ始める人も多くなります。
更年期前後は体の代謝が悪くなるのに加えて、大人女性特有のさまざまな原因が重なって、体臭が加齢臭に変わってくることが多いためです。
加齢臭の原因は、皮脂を酸化させる「ノネナール」という成分が、40歳を過ぎると男性だけではなく女性も急激に増えます。
においのもとは脂肪酸と過酸化脂質。この二つが結びついて酸化するとノネナールという物質になります。
ノネナールに、汗や皮膚の常在菌・もともとの体臭などが加わり、においがきつくなってしまうのです。
また、加齢にともなって女性にもともと備わっている「ラクトン」という甘い香り成分も減ってしまいます。
そして更年期に特有のホットフラッシュによる汗、更年期のストレスによるワキやそけい部のじっとり汗… 。
においも女性ホルモンの影響で、大きく変わっていきます。
においが発生しやすい場所をこまめに汗ケア
更年期に気になるにおいは、こまめなケアで対策できます。
皮脂腺が多い場所は必然的にニオイが発生しやすいもの。でも、実は汗そのものは無臭で、皮脂の常在菌によって汗が酸化・分解されることでニオイが発生します。
また、閉経前後はデリケートゾーンの自浄作用が低下して雑菌が繁殖しやすくなったり、歯周病によって口臭が、ホットフラッシュや多汗によって上半身のニオイが強くなる傾向に。
◆髪・頭皮
髪の毛よりも頭皮を重点的に洗いましょう。洗浄力が強過ぎるシャンプーは乾燥→頭皮がかえってベタつくので頭皮の乾燥に注意です。
加齢臭が出やすい頭頂部や首・耳の後ろを特に丁寧に洗いましょう。
◆口臭
更年期前後に急に強くなることが多い口臭は、まずは歯周病ケアが大切です。唾液分泌が減って口腔内の自浄作用が低下するので、舌回しや顎周りを押すマッサージ、ガムを噛むなど唾液を出す工夫も。
◆上半身
ホットフラッシュなどで汗が大量に出た時は、汗が酸化してしまうまえに早く拭き取るのが一番効果的。市販の汗拭きシートやボディスプレーは頼りになります。
また定期的な運動で汗をかき、汗腺を働かせるようにして、さらさら汗をかけるようにすると、汗のにおいがきつくなるのが和らぎます。
◆デリケートゾーン
それまでと全く違うにおいになりとまどうことも。デリケートゾーンの乾燥が原因です。洗いすぎや洗浄力の強いソープは逆効果。弱酸性の優しい洗浄剤を使い、オイルや保湿剤で潤いを与えましょう。
◆足の指、足の裏
運動をした後などは特ににおいやすい。毎日きちんと洗うこと、足裏の古くて硬い角質からにおうことも多いので、足裏の角質ケアで取り除くことも大事です。
アロマで作る制汗スプレーで匂いケア

精油でボディスプレーを作って、においの気になるところにシュッとひと吹きするのもいいでしょう。
二つレシピをご紹介します。
◆無水エタノール 小さじ1
◆精製水 25ml
◆精油 全部で6滴
○リラックスしてべったり汗を止める
・ラベンダー3滴+ゼラニウム3滴
○菌の繁殖を抑える
・ローズマリー2滴+ラベンダー3滴+レモングラス1滴
全部混ぜて、遮光のスプレーボトルに移して使用します。スプレー前は良く振って使いましょう。使用期限は2週間をめどに使い切りましょう。